人身事故で電車が動かない際に利用する振替輸送の注意点とは

先日、JRに乗ろうとしたら、人身事故で電車がストップしました。
別の鉄道会社の電車に乗るよう駅員から言われましたけど、何かルールみたいなのはあるのでしょうか。

ルールは鉄道会社でおおむね統一されていますが、suicaやpasmoといったICカード利用の場合は、注意が必用です。

振替輸送とは

事故などにより列車が運転できない場合や列車が遅れた場合に、別の会社の電車に乗ることを言います。各社の言い方が様々で「振替輸送」、「振替乗車」、「輸送障害」などと言われています。

単純に言ったら、電車が事故でストップしたので、別の会社の電車に乗り換えて目的地まで行くということです。普通別の会社の電車に乗り換える場合は、乗り換えた先の会社の運賃が必要ですが、振替乗車の場合は、不要です。

振替乗車を受ける場合の手順

振替乗車を受ける場合は、
駅の有人改札(人がいる改札)で、ICカードや切符を見せて振替乗車票を受け取ります。
次に、振替乗車先の駅で駅係員に振替乗車票を見せて、目的駅で再び駅員に振替乗車票を渡せばOKです。

振替乗車票が切符と同じ効力を持ちますので無くしたら大変です。
なお、近頃は、それぞれの駅でICカードや切符を見せるだけでOKというケースも増えてきました。

振替乗車票をもらったら、自由にどこでも行けちゃうんじゃないの?

振替乗車ができる時とできない時があるので、好きなところへ移動できるというわけではありません

 

振替輸送できる場合とできない場合とは

 

電車に乗る場合、大きく分けて3種類の乗り方があります。

切符を買って乗る場合

定期券(ICカード含む)で乗る場合

ICカード(非定期区間)で乗る場合

 

です。

乗車する際に何を使って乗るかによって対応が変わってきます。

切符の場合

JR東日本、JR西日本、JR東海等JR利用の場合切符を買う前に、
乗車駅から目的駅の間で、振替乗車が発生した場合は、該当する切符の販売中止となります。

切符を買った後や、乗車した後に振替乗車が発生した場合は、
目的地までの範囲で振替乗車ができます。

例えば、東京駅からJR山手線(京浜東北・東海道・横須賀線含む)に乗って品川駅へ行く際に、
すべての路線がストップした際、大手町から都営三田線に乗って三田駅まで行き、
三田駅から浅草線にのって品川駅へ行く事ができます。

しかし、そのまま浅草線に乗り入れている京浜急行に乗って、川崎や横浜までは行けません。

1回限りの切符および回数券共に振替乗車が可能です。

定期券(ICカードを含む)の場合

次に、定期券の場合です。
定期券は磁気定期券と、SUICA・PASMO・ICOKAといったICカードの定期券がありますが、
両方とも切符と同じように振替乗車が可能です。

ただし、定期券つきICカードを利用する際でも、定期券利用範囲外を乗車する場合は、
地域によって扱いが異なります。
(各社HPを見て、扱い方針が書かれている会社のみ掲載しています)

 

改札入場前改札入場後
JR東日本・
関東圏の私鉄各社
(PASMOエリア)
利用不可利用不可
JR東海・名鉄・名古屋市営地下鉄利用不可利用不可
JR西日本・
関西圏の私鉄各社
(PITAPAエリア)
利用不可利用可
(振替乗車を行う駅で、ICカード乗車券使用証明書を受け取る)

定期区間内と定期区間外の併用に関しては、明確な記載はありませんでしたが、
おそらく定期区間外の扱いになると思われます。

定期券のつかないICカードの場合

定期券機能がついていないICカードの場合も、
定期券区間外と同じ扱いです。
(各社HPを見て、扱い方針が書かれている会社のみ掲載しています)

 

改札入場前改札入場後
JR東日本・
関東圏の私鉄各社
(PASMOエリア)
利用不可利用不可
JR東海・名鉄・名古屋市営地下鉄利用不可利用不可
JR西日本・
関西圏の私鉄各社
(PITAPAエリア)
利用不可利用可
(振替乗車を行う駅で、ICカード乗車券使用証明書を受け取る)

比較すると、JR西日本およびPITAPA発行の会社の扱いだけ、
他社と異なっていますね。
関西在住の方が、関東や東海で振替乗車を行う場合は、注意してください。

 

電車が止まるのは大迷惑ですが、振替乗車をうまく使って、切り抜けようと思いました。

 

 

 

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